若手社員のやる気はどこを向いているのか?中小企業が見落としがちな“資本”の話

目次

  1. 人的資本経営ってなに?

  2. なぜ今、情報開示が求められているのか

  3. エンゲージメント低下の実態とその背景

  4. 採用・組織改善における情報開示の効果

  5. 中小企業が今すぐ始めるべき人的資本戦略

 

 

株式会社アベヤスでは、地域に根ざした中小企業の皆さまを対象に、経営のサポートを行っています。

また、最近ではESG経営の一環として「人的資本経営」の推進にも力を入れているんです。

このメルマガでは、人的資本に関する情報開示が企業経営にどんな影響を与えるのか、エンゲージメントの現状、

そして中小企業がこれから取り組むべき具体的なアクションについてご紹介していきます。

1. 人的資本経営ってなに?

人的資本経営とは、社員を「資本」として捉え、その能力や意欲を最大限に活かしていこうという考え方です。

これまでのように「人件費=コスト」と見るのではなく、人的資本を企業価値の源とする動きが広がってきています。

2023年3月には内閣官房から「人的資本可視化指針」が発表され、企業にとって情報開示の重要性が改めて示されました。

この指針は上場企業向けですが、今後は中小企業にも影響が出てくると考えられていて、取引先や金融機関、求職者からの信頼を得るためにも、無視できないテーマになってきています。

2. なぜ今、情報開示が求められているのか

人的資本に関する情報開示は、単なる義務ではなく、企業の透明性や信頼性を高めるための経営戦略のひとつです。
特に注目されているのは、以下のような項目です。
こうした情報を開示することで、企業の姿勢をしっかりと伝えることができ、投資家や取引先、求職者からの信頼にもつながります。
中小企業にとっても、地域社会やお客さまとの関係を深めるうえで、有効な手段になってきています。

3. エンゲージメント低下の実態とその背景

人的資本の中でも、特に注目されているのが「エンゲージメント(仕事への意欲)」です。

厚生労働省の調査によると、年齢が上がるにつれてエンゲージメントが下がる傾向があるそうです。

「定年まで無難に過ごせればいいかな」といった社員の気持ちや、「もうすぐ退職だし…」という企業側の期待の低さが、組織全体の活力を下げてしまう原因になることも。

まずは、こうした現状をしっかり把握して“見える化”することが、人的資本経営の第一歩です。

定期的なエンゲージメント調査やキャリア面談を行うことで、社員の意識の変化をつかむことができます。

 

▶ 出典:厚生労働省 https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/shigoto/it/example_03.html

4. 採用・組織改善における情報開示の効果

人的資本に関する情報開示は、採用活動にもいい影響を与えます。

最近の求職者は、企業の価値観や働き方、キャリア支援の姿勢などをしっかり見ています。だからこそ、透明性のある情報は、企業選びの大事な判断材料になるんです。

また、社員にとっても、自社の課題や強みが見えることで、自分から改善に取り組んだり、スキルアップに前向きになったりします。

経営者と社員が課題を共有し、一緒に解決していくことで、組織の一体感も生まれます。

情報開示は、ただの報告書づくりじゃなくて、組織を成長させるための「対話のきっかけ」として活用するのがポイントです。

5. 中小企業が今すぐ始めるべき人的資本戦略

中小企業でも、次のような取り組みから人的資本経営をスタートできます。
こうした取り組みは、企業の持続的な成長を支える土台になり、ESG経営の実現にもつながっていきます。
特に情報開示は、経営者が自社の現状を客観的に把握し、戦略的な意思決定を行うための大切なツールです。

まとめ:人的資本経営は中小企業の未来を拓くカギ

人的資本経営は、流行りのキーワードではなく、企業の未来を左右する大事なテーマです。

情報開示を通じて、企業の姿勢を明確にし、信頼を築き、組織の活性化や採用力の強化を目指していくことが求められています。

株式会社アベヤスでは、人的資本経営の導入支援から情報開示のサポートまで、企業さまの状況に合わせた最適なご提案を行っています。

「うちでも始めたいけど、何から手をつければいいのか分からない」 「人的資本の情報開示に向けて準備を進めたい」

そんなお悩みがあれば、ぜひ一度ご相談ください。

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