【2027年問題】蛍光ランプがなくなる!オフィス照明をLED化するメリットは?LED照明導入に使える補助金とともに解説

蛍光ランプの製造が終了することで起こる2027年問題をご存知でしょうか?
2023年10月、水銀に関する水俣条約第5回締約国会議において、蛍光ランプの製造等をその種類に応じ2027年末までに禁止することに決定されました。
これにより将来的に今までの蛍光ランプがなくなることになりLEDに移行されていくことで今後LEDの値上げや品不足が予測され、2027年問題と言われています。

また、2024年5月政府の激変緩和措置補助金が終了し、6月使用分(7月請求分)から電気代が大きく値上がりすることになりました。
東北電力の発表によると、標準的な家庭で使用する従量電灯B(契約電流30A、使用電力量260kWh)の料金は5月分(6月請求分)と比較して419円高い8855円となり、過去最高となる見通しです。
今後も原油高の高騰などによるさらなる電気代の値上げが予測されています。
※参考:東北電力株式会社 プレスリリース『2024年7月分の燃料費調整等について

コストがかさんでいく前に、補助金を活用しオフィスの照明のLED化を進めましょう!
本記事ではオフィスの照明をLED化するメリットやLED照明導入に使える補助金について解説します。
オフィスや店舗の移転、改装をお考えの方は是非参考にご覧ください。

目次

1.LEDとは?

LEDはエネルギー高効率、長寿命、そして多用途に利用できることから広く使用されており、照明、ディスプレイ、自動車のヘッドライトや特殊照明など様々な用途に使用されています。

2.オフィスのLED照明を選ぶときのポイント

照明はオフィスの印象を左右する

照明の色や明るさでオフィスの印象は大きく変わります。
薄暗いオフィスでは、そこで働く社員も元気がないようにお客様から感じられてしまうかもしれません。
また、LEDには調光機能があり寒色や暖色など場面によって選択することができます。
アットホームで親しみやすい印象にしたい場合は暖色に、スタイリッシュな印象にしたい場合は寒色を選ぶなどすると良いでしょう。

明るさを見直す

薄暗い環境下では細かい字などが見えにくくなり、また目に負担をかけることになるためいい環境とは言えません。
オフィスの明るさを見直すことで作業効率の向上が期待できます。

オフィスに適した明るさ

事務所衛生基準規則でオフィスの明るさについての最低照度が定められています。
一般的な事務作業では300ルクス以上、付随的な事務作業では150ルクス以上とされています。

参考:e-GOV法令検索『事務所衛生基準規則』を基に作成

また、作業やスペースによっても照度の基準が設けられています。
「JIS Z9110 照明基準総則」に示されている作業別の維持照度は以下の通りになります。



参考:JISC(日本産業標準調査会)『JISZ9110 照明基準総則』を基に作成

普通の視作業では500ルクス程度が推奨されており、精密な作業になるほどより強い照度が推奨されていることが分かります。
また、スペース別に見てみると、事務室では作業に適した明るさとして照度750ルクスが推奨されています。
休憩室などリラックスして過ごしたいスペースは照度を控えめにするなど、場面にあった照度を設定しましょう。

3.オフィス照明をLED化するメリット

オフィスの印象や生産性の向上だけでなく、コスト面や環境面など、オフィス照明をLED化することで得られるメリットは多々あります。

・エネルギー効率の向上

LED照明は従来の蛍光灯や白熱灯と比べてエネルギー効率が非常に高いです。
消費電力が少なく電気代の削減が期待できます。

LEDと白熱電球の電気代の比較

電気料金の単価は地域や契約によって変動しますが、「公益社団法人 全国家庭電気製品公正取引協議会」よると、電気料金の目安単価は31円/kWhと発表されています。
この目安単価をもとに40形相当、消費電力4.7wのLED電球と40wの白熱電球を1日あたり8時間使用した場合の電気代を比較してみましょう。



1日あたり8時間、電球1個を1か月使用したとすると電気代はそれぞれLED電球で36円/月、白熱電球で268円/月となります。
電球1個あたり月額232円の電気代を削減でき年間では2,784円になります。
オフィスの照明をLEDに入れ替えることで電気代を大きく削減することができます。

・長寿命

LEDは非常に寿命が長く、40,000~50,000時間以上の使用が可能です。
白熱電球の寿命は1,000~2,000時間ですので、白熱電球と比較すると交換の手間やコストが削減できます。

・環境に優しい

LED照明は有害な水銀などを含まないため環境に優しい製品です。
また、エネルギー消費が少ないため、二酸化炭素排出量の削減にも寄与します。

・発熱が少ない、虫が寄り付きにくい

白熱電球は点灯時に100~180℃の高温になるのに対し、LEDは約50℃です。
白熱電球と比較するとLEDは発熱が少なく、発光効率が落ちないだけでなくオフィス内の温度上昇を防ぎます。
エアコンの使用量も減り、さらにエネルギーの節約につながります。
また、LED光源は紫外放射・赤外放射をほとんど含まないため、虫の誘因を抑制できます。
※参考:JLMA(一般社団法人日本照明工業会)https://www.jlma.or.jp/siryo/pdf/pamph/sisetuRenewal2020.pdf

・調光、色温度調整が容易

LEDは調光機能があり、オフィスのニーズに合わせて明るさを調整できます。
色温度とは、光の色合いを数字で表したもので、K(ケルビン数)で表されます。
ケルビンが低いほど暖色系、高いほど寒色系となっており、暖色系の電球に近い色、太陽光に近い白色、青みがかった白色など様々な色味があります。
一般的に青みがかった色と赤みがかった色の中間にある4000Kでは、色の効果により心理的にもリラックスと覚醒のバランスが取れ、オフィスでの使用に最適とされています。
LEDではこれらの色温度も自由に設定できるため、作業効率や快適さを向上させることができます。

・耐久性

LEDは振動や衝撃に強く、壊れにくいです。
これにより、破損による事故や交換の手間が減ります。

・瞬時点灯

LEDはスイッチを入れるとすぐに点灯し、ウォームアップ時間が不要です。
仕事の開始時にストレスなく作業を始めることができます。

・コスト削減

上記のエネルギー効率の向上、長寿命、メンテナンスコストの低減などの要因により、トータルコストを削減できます。

これらのメリットにより、LED照明はオフィス環境の改善やコスト削減に非常に有効です。
しかし、オフィスの照明をすべてLEDに入れ替えるとなると相当なコストがかかりますよ。
次項でLED導入に使える補助金についてご紹介します。
補助金を活用してお得にオフィスの照明をLED化しましょう!

4.LED導入補助金

今回は経済産業省、当社所在地の岩手県のLED導入補助金についてご紹介します。

・省エネルギー投資促進支援事業費補助金(経済産業省) 

公募期間:2024年5月27日(月)~7月1日(月)

地球環境問題への対応が急速に高まっている状況下、2030年のエネルギーミックスの達成、また2050年のカーボンニュートラル実現に向け、グリーンリカバリー投資を推進していくことを目的とした補助金です。
制御機能付きLED照明器具も補助金の対象とされており、設備費のうち1億円を上限とし1/3が補助金として支給されます。
参考:一般社団法人環境共創イニシアチブ『省エネルギー投資促進支援事業費補助金

・令和6年度事業者向け省エネルギー対策推進事業(岩手県)

申込期間:2024年4月12日(金)~2025年1月31日(金)

岩手県内の中小事業者等における地球温暖化対策・脱炭素化を推進することを目的とした補助金です。
一般50万円、いわて脱炭素化経営企業等認定あり80万円を上限とし1/2が補助金として支給されます。
参考:岩手県『令和6年度事業者向け省エネルギー対策推進事業

5.導入例

GDXオフィスラボでは暖色系のLEDを使用し、様々なデザインのLEDを使用しています。
照明でオフィスの印象がガラリと変わりますよね。
是非参考にご覧ください。



6.まとめ

オフィスの照明をLED化することで、コスト面・環境面だけでなく生産性の向上など、得られるメリットは多々あります。
また、照明の色味やデザインなどで印象は大きく変わり、明るい雰囲気を演出することで働く社員やオフィスの印象が向上することでしょう。
経済産業省や補助金が出ている自治体もありますので、是非活用して早めにLEDへ切り替えましょう!

今回ご紹介致しましたLEDは、お客様のニーズに合わせた様々な商品またはオーダーメイドでご提案しております。
是非お気軽にお問合せ下さいませ。




ライター紹介
■株式会社アベヤス 佐々木 葵

農業機械業界、移動体通信業界を経て2024年に株式会社アベヤスに入社しました!
広報歴は合計3年程になります。
ゆるキャラの中の人としてSNSを運用したり、社内報を作っておりました。
GDXオフィスラボからオフィスの空間づくりに役立つ情報をどんどん発信してまいります!


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