温室効果ガスの抑制に関する取り組みが活発になったり、SDGsの考えが世間的に浸透したりするなど、環境に配慮した活動は年々増加しております。
このような潮流の中で注目度を高めている考え方がGX(グリーントランスフォーメーション)であり、GXを積極的に取り入れる企業が増えてきています。
今回はGXの意味やオフィスのGXが重要視される理由についてご紹介します。これからGXに取り組まれる方々は、ぜひ参考にしてください。
GX(グリーントランスフォーメーション)の意味
GXは「Green Transformation(グリーントランスフォーメーション)」の略称です。GXは経済産業省により提唱された考え方であり、以下のように定義されています。
「2050年カーボンニュートラルや、2030年の国としての温室効果ガス排出削減目標の達成に向けた取り組みを経済の成長の機会と捉え、排出削減と産業競争力の向上の実現に向けた、経済社会システム全体の変革がGXです。(出典:GXリーグ基本構想)
簡単にいうと「環境に配慮した取り組みを経済成長のチャンスとして、温室効果ガスの排出に取り組もう」という考え方になります。
2023年5月12日には「GX推進法案」が衆議院本会議により採決され、成立しました。同法案は二酸化炭素を排出する企業に賦課金を求める内容も含んでいることから、今後よりGXに関する取り組みは加速するでしょう。
GXが注目される理由
昨今GXに注目が集まる理由は、以下の3つです。
- 気候変動の原因とされる地球温暖化
- カーボンニュートラルの潮流
- 投資判断の指標
それぞれ詳しくご紹介します。
気候変動の原因とされる地球温暖化
温室効果ガスが要因とされる地球温暖化は、これまでに類をみない気候変動を引き起こしています。
豪雨や干ばつ、海面上昇などの災害が今以上に深刻化した場合、人間の日常生活に深刻なダメージを及ぼしかねません。
そのため経済成長と環境保全の両立を進めるGXの考え方が重要視されているのです。
カーボンニュートラルを表明
2020年10月に当時の菅政権が「2050年にカーボンニュートラルを達成する」という宣言をしました。カーボンニュートラルとは、年間の温室効果ガス排出量と吸収量を同じにすることです。実質的に温室効果ガスの排出量をゼロにする、つまり日本は脱炭素社会への実現を目指すことになりました。
日本のみならず、アメリカや中国といった大国が数十年後のカーボンニュートラルを宣言しており、ビジネスシーンのトレンドともなっています。
世界的な潮流となっているカーボンニュートラルを達成するためにも、GXが非常に重要になっているのです。
投資判断の指標
近年はESG投資という投資手法に関心が集まっています。ESG投資とは財務状況だけではなく、環境や社会に配慮して適切なガバナンスがされている企業に投資すること。
ESG投資が主流になりつつあるのは、持続可能な社会づくりに貢献している企業こそ、長期的に支持される可能性が高いという判断があるためです。
投資先として高い評価を得るためにも、GXへの注目が集まっています。
GXリーグについて
「GXリーグ基本構想」が2022年2月に経済産業省から発表されました。GXリーグとは、持続的成長を目指す企業や教育施設、政府、金融機関など産官学が一体となって活動する場所です。
2023年1月時点で679社の企業がGXリーグに参画を表明しており、大きな取り組みとなっています。
GXリーグに参加する要件として、企業は自社だけではなくサプライチェーン全体で脱炭素に取り組まなければなりません。すなわち、GXリーグに参加していない企業も、GXに向けた活動が求められているのです。
GXに取り組むメリット
各企業がGXに取り組む主なメリットは、以下の2つです。
- 社会的評価につながる
- コスト削減に役立つ
詳しく解説します。
社会的評価につながる
GXへ取り組むことで、社会的評価の向上につながります。社会的に環境保全への関心が高くなり、近年は環境に配慮した取り組みを評価する傾向にあるためです。
環境保全に配慮した企業という認識を得られれば、資金や人材が集まりやすくなることも期待されます。GXの推進はブランディング手法のひとつになっているのです。
コスト削減に役立つ
GXに取り組むには、企業活動に使うエネルギーの削減が必須です。必然的に省エネルギーな経営が求められ、光熱水費などのコスト削減につながります。
削減したコストを別事業に配分することで、企業成長の機会が増えるでしょう。
GDXオフィスラボがご提案する3つのGX
GDXオフィスラボはオフィスにGXを取り入れるためのコンサルティングを承っております。
「環境配慮型経営に移行したい」
「GXに詳しい社員が社内にいない」
このようにお悩みでしたら、お気軽にご相談ください。アベヤスは以下の3つを柱として、みなさまのGXをご支援させていただきます。
1|DXによる省エネの推進
DXの推進により、GXをサポートします。DXとはデジタル化により経済成長に変革をもたらすことであり、GXと同じく近年注目が集まっている考え方です。
デジタル技術を用いたペーパーレス化やリモートワーク環境をご提案し、紙や電力といった資源のコスト削減をご支援します。
2|見える化による効果の検証
GXの取り組み状況を、見える化させていただきます。やみくもにGXに取り組んでも、効果を実感できなければ長続きしません。GXを推進するためには、従業員のモチベーションが必須です。
デジタル技術を利用し、紙の使用状況やCO2の排出量を可視化させていただきます。月ごとの資源圧縮量がひとめで分かり、達成感を得られるのでGXに向けた意欲を保ちやすくなります。
GXに向けた取り組みを軌道に乗せるために、情報の可視化をサポートします。
3|環境配慮型のオフィス家具や機器を導入
環境に配慮されたオフィス家具や機器の導入をご支援し、オフィスデザインからGXをサポートします。
環境配慮型製品の例は以下です。
- 海洋プラスチック再利用ボールペン
- 環境調和型複合機
- 長寿命設計オフィス家具
- 高効率空調設備
- 昼光センサー
オフィスは企業の顔ともなる非常に重要な場所です。アベヤスが環境配慮型のオフィスデザインを提案し、GXの実現に向けた空間を提供いたします。
まとめ
今回はGXが注目される理由や企業がGXに取り組むメリットをご紹介しました。GXは企業だけではなく、教育施設や医療機関まで取り組む大きなムーブメントです。
またオフィスデザインにGXの考え方を取り入れることは、コスト削減やブランディングの方法として、今後より多くの企業に重要視されるでしょう。
企業が成長するための機会と捉えて、環境配慮型の経営に移行してみてはいかがでしょうか。
ライター紹介
■株式会社アベヤス GDXオフィスラボ編集部
私たちは100年以上地域の企業や学校、自治体のお客様のオフィス環境に必要な商品・サービスを提供し続けてまいりました。
GDXオフィスラボでは次世代の「働き方」「働く空間づくり」をテーマに、ワークスタイルに合わせた空間の創造をご提案しております。
編集部ではオフィスに役立つ情報を発信してまいります!
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ESG経営の推進は欠かすことのできないポイントになってきております。
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